2018特別展示商談会レポート

2018商談会レポート

去る2018年5月21日(月)から25日(金)までの5日間に渡って、株式会社ディバイザーでは特別展示商談会を開催しました。会期中はのべ150本近くにのぼる特別モデルを本社ショールームと新設したイベントスペース「Deviser Secret Base」に展示し、全国の楽器店の方にお越しいただきました。

会期はおかげさまで大変盛況のうちに終了しましたが、あっという間に終わってしまったので、どんなイベントだったのか改めて振り返ってみたいと思います。

【特別展示商談会】

ディバイザーの特別展示商談会は楽器店、代理店様向けのイベントです。この商談会に向けて各ファクトリーで特別モデルを製作し、ディバイザーの本社屋2Fのショールームには希少で個性的なモデルが所狭しと展示されます。
また、2018年は別棟に「Deviser Secret Base」を新設。Headwayアコースティックギターの限定モデル、最新モデルを展示しました。

楽器の展示だけではなく、ファクトリーの製作風景もご覧いただけます。ご来場者の方は木材ストックをクラフトマンと選びながら、オーダーギターの企画を打ち合わせることも可能です。


それでは新設されたDeviser Secret Baseからご紹介してまいります!


↑新設されたDeviser Secret Base


↑玄関には巨大なDSB(Deviser Secret Baseの略)の文字。

 

【Headway Guitars】

ヘッドウェイを展示したDeviser Secret Base。ヘッドウェイクラフトマンの安井雅人とディバイザーのアコースティックアドバイザー松田が常駐。各シリーズともに見どころ盛りだくさんのエリアでした。


 

---Custom Shop---
百瀬恭夫はジャーマンスプルースxキューバンマホとアディロンダックスプルースxマダガスカル・ローズウッドの2本を製作。円熟を迎えた技術の粋を感じさせます。
安井雅人はバリエーション豊富に。極上のハワイアンコア材や吉野杉、ジャーマンスプルースなどを素材に使用し、ワンオフ製作ならではの個性豊かなモデルを5本製作しました。
そして、今回初めてカスタムショップとしてモデルを製作したのが降幡 新(ふりはた あらた)です。百瀬恭夫が選んだ素材を使用しての百瀬から降幡に対する試験的な意味合いを含んだ「#F-TEST」をはじめ、シンプルな組み合わせ、素材、仕様のモデルをベースにその丁寧なものづくりを披露しました。


↑降幡製作の#F-TEST

---ASKA Team Build---
飛鳥チームビルドでは桜を使用したギターの最新作「HD-SAKURA DX V」を発表。「夜桜ブラック」カラーを採用、新たにデザインした桜インレイが美しい1本です。
その他、飛鳥チームビルドシリーズでもワンオフモデルを製作。ハワイアンコア、ココボロ、ジリコテ、カーリーメイプル、アマゾンローズをそれぞれサイドバックに使用した1本もののギターを、HD、HFモデルで製作しました。


↑ジリコテを使用した「HD-115/SP'18 ZC」


↑夜桜ブラックが絶妙な表情を見せるHD-SAKURA DX V

---Standard series---
スタンダードシリーズでも桜ギターを展示しました。これまでATBシリーズで好評だったインレイをスタンダードシリーズでも解禁しました!
また、アディロンダックスプルースをボディトップに使用した「Special Edition」HD-115SE ARS/STDも展示しました。


↑スタンダードシリーズでも好評の桜モデル

---Japan Tune-up series---
今年の商談会で目玉とも言えるトピックの一つ「リニューアルしたJapan Tune-up series」を大々的に展示!
スタンダードなHD-5080SE、HF-5080SEはもちろん、カッタウェイのHOC、HDCモデルを展示。そして来場者の注目を集めたのは新JTシリーズで最上位モデルとなる「HD-V090SE/45」。ジリコテをボディのサイドバックに使用しており、インパクト大の木目を一本一本選定することも出来る展示になりました。


↑会期中も人気だったHOC-V090SE/KOAハワイアンコアをサイドバックに使用。

Japan Tune-up seriesウェブサイト
http://www.deviser.co.jp/headway/jt


↑HD-V090SE/45は木目を選定できる様に常時複数本を展示しました。 

---Ukuleles---
夏へ向け2018年のウクレレ製品第一弾は、ハワイアンコアと山桜をそれぞれ使用したソプラノウクレレとコンサートウクレレです。コアを使用したモデルのポジションマークとピックガードには「折り鶴」をモチーフとしたインレイを入れました。和洋折衷の絶妙なバランスが印象的なウクレレに仕上がっています。



↑折り鶴のポジションマークと和柄テクスチャのピックガード 

【Deviser Secret Baseから2Fへ移動】


ディバイザーシークレットベースある建物の2Fは「Workshop Deviser Guitars(ワークショップディバイザーギターズ)」の作業エリア。
普段はBacchus Craft seriesおよびHeadway Japan Tune-up seriesを製作しています。商談会中は作業と並行して製品展示も行い、職人が直接ご来場者の方とコミュニケーションを取れるようになっています。

Workshop Deviser Guitarsが製作を担当するエレキベースWLモデルや7弦エレキギター「T7-SPECIAL」のオリジナルカスタマイズ企画を実施。ピックアップをレギュラーのものからMojotoneへ変更したり、ピックガードの柄を選べるなど、通常行わないセミオーダーの1本を作り上げることが出来ます。




↑ネックとボディ、ピックガード他組み合わせることができる。

【本社2Fショールームへ移動】

別棟からディバイザー本社までは徒歩5分くらい。本社2Fショールームではエレキギター、エレキベースの展示が行われています。


↑本社受付。奥に見えるのはディバイザーオリジナルラベルのワインです。信州桔梗ヶ原で作られるワインは絶品です。

Bacchus Guitars


↑ショールームに入って真っ先に目に入るヘッドレスベースの大群。

これまでに無いほど突き抜けたラインナップを展開したBacchus Handmade series。目玉はヘッドレスのエレキベース「WOODLINE-HEADLESS」です。Exotic Wood Customとして、バックアイバールやバールポプラ、チェスナットバールをボディトップに配した限定モデルと、スタンダードなアッシュボディ+オイルフィニッシュのモデルを展示しました。今後も製作するつもりではあるものの、まず第一弾として強烈なインパクトを残すラインナップになりました。
次回以降の生産についてはディバイザーウェブサイトにて発信してまいりますので、どうぞお楽しみに!


↑奥が桜ベース、手前がバールメイプル。どちらも落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

そしてこちらも注目の桜モデル。そしてエキゾチックウッドとして定番になった感のある「バールメイプル」をボディトップに使用した限定のWOODLINEをそれぞれ展示しました。


エレキギターで一際異彩を放っていたのが8弦、7弦モデル。BacchusのTモデルをベースとしたオーセンティックなルックスながら、ボディトップのエキゾチックウッドが強烈なインパクトを放ちます。
今回初お目見えとなった8弦モデルもご来場者の注目をかなり集めました。次回作への期待の声もよく聞かれたワンオフモデルです。

エレキギターでも桜モデルは大人気。今回T-Masterをベースにシンライン構造の桜ボディモデルを製作。ピックガードにはパープルハートに桜のインレイを入れ、サウンドホールも桜の花びらをモチーフにしました。

赤松ギターとしても採用されている「Surf Breaker」を各色展示。ジャーマンカーブの特徴的なボディラインを生かして、個性的なソリッドカラーで仕上げました。


↑光沢のあるフィニッシュとジャーマンカーブがマッチ。

Momose Custom Craft Guitars

レギュラーモデルはトラディショナルなルックスで好評のMomoseブランド。しかしながら、ショーモデルはその伝統的なデザインに軸足を置きながら、強烈な個性を放つエキゾチックウッドを使用することで、他には無いインパクトを持ったギターを展示しました。



↑ピックガードと木目が相まってなんだか凄いインパクトに。。


↑木材厚が1:1のハーフ&ハーフボディ。

展示エリアでも特にまとまって目立っていたのがMSGモデル。バールポプラをシースルーのブルーで仕上げたモデル、キルテッドメイプルをレッドカラーで仕上げたモデル、カンファーやキルトマホなどなどオンパレードです。しかもどのモデルもボディトップ材とバック材が1:1の厚みで使用される「ハーフ&ハーフボディ」仕様。豊富な木材ストックだからこそ出来るワンオフモデルです。


↑奥のMSTモデル2本が桜ギター。

桜を使用したエレキギターでは、鮮やかな赤を基調として、バーストフィニッシュとグラデーションフィニッシュの2パターンを展開。どちらのモデルにも桜の花びらのモチーフが入れられています。

桜だけに終わらないのが今年のMomose。Japanese Wood Custom「和」として、極上の杢が出た楓(カエデ)、黒い縞の出た黒柿(クロガキ)、栓(セン)や榛(ハン)を使用したギターを製作しました。
ボディトップだけでなくネックや指板に至るまで「和材」で製作した日本ならではの楽器に仕上がりました。

その希少性で、滅多に製作することが出来ない「神代木」を使用したMCモデルも展示しました。Momoseブランド通算9000本目にあたるシリアル#9000のメモリアルモデル。ハカランダネックのヘッド部には、いつもよりも大振りな特別仕様のヘッドロゴが入ります。

これまでの珍しい木材の楽器と比較すると見た目のインパクトは少ないものの、確実にエンドユーザーの心を掴むモデルも製作。
サーモウッド・バーズアイメイプルをネックに使用したモデル。ローズネックのモデル、それぞれMST、MTL、MJMを展示しました。


エレキベースは今回すべてアクティブ仕様での製作となりました。定番の4弦MJモデルと片連ペグレイアウトで人気のMJ-Fiveを展示。バックアイバール、桜バール、椿(ツバキ)の他、世界三大銘木の一つで今後入荷が全く予定が立たない希少材「フレイムチーク」をボディトップに使用したモデルを製作しました。

SeventySeven Guitars



制作本数が少なく希少なモデルとなっているSeventySeven Guitarsの各種モデル。今回の商談会ではALBATROSSをフレイム杢の出た桜材で製作しました。
いつもはFホールになるところも、桜モチーフのデザインに。フレイム杢を活かしたグラデーションカラーで仕上げています。
ボディバランスも良好で、適度なアコ感のあるサウンドはこのモデルならではです。

SeventySeven Guitarsウェブサイト
http://www.deviser.co.jp/seventyseven

赤松ギターJRP Guitar

マツクイムシ被害により伐採せざるをえなくなってしまった赤松を使用して製作されるエレキギター。
2018年2月に伐採した木材を使用した製品版を2シェイプx3カラーの計6本展示しました。赤松ギターについて詳しくはこちらのページを御覧ください。
http://www.deviser.co.jp/content/jrpguitars

 

まとめ

ディバイザーでは毎年こうした特別展示商談会を実施しております。その他にも2年に一度の楽器フェア、海外での楽器ショー出展の際には、それぞれに向けて特別なモデルを多数製作し、出展しております。
2018年は現在までのところ、秋に東京ビッグサイトで開催される楽器フェア、ドイツで開催される「ギターサミット」、中国・上海で開催される「MUSIC CHINA」への出展が決定しております。

ぜひこれからもディバイザーの出展するイベント、そしてこの特別展示商談会にご期待下さい!!!

 

2018年9月出展予定・ギターサミット


http://www.deviser.co.jp/en/events-sp/guitarsummit

 

2018年10月出展予定・MUSIC CHINA


http://www.deviser.co.jp/en/events-sp/musicchina

 

2018年10月出展予定・楽器フェア2018

最新ニュースはディバイザーウェブサイトにて報告いたします!

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